リヨンでは伝統的な郷土料理を供するブラスリをブーション(bouchon)と呼んでいます。私たちは、12月と1月にリヨン第8区役所のエントラスホールで開催の EXPO Yokohama の準備のためにリヨンを訪れました。その際、とてもすばらしいブーションを紹介され、なんと2回も食事をしてしまったのです。


- 鶏レバー お菓子仕立て   Gâteau de foie de volaille
- リヨン風サラダ    Salade lyonnaise
- オムレツ ナンテュア風    Omelette a la Nantua
- 川かますのクネル   Quenelle de brochet
- 黒ブーダン   Boudin noir
- 牛胃のカツレツ   Tablier de sapeur



どれをとっても完全以上でした。ソース・ナンテュア(ヨーロッパザリガニのソース)は上品で優雅、黒ブーダン(豚の血のソーセージ)は付け合せのりんごのソテとともに食べると、なかなかやめられません。カツレツの材料、牛ミノはとても新鮮なうえに上質のブイヨンで低温・長時間煮てからパン粉付けして揚げてあるので、とても柔らかくて素直にできていました。他の料理の火の入れ方や仕上がりがあまりにもきちんとしているので、オーナーシェフのダニエル氏にいろいろ尋ねてみると、彼は三ツ星レストランジョルジュ・ブランに長く勤めた後、妻のドニーズとともにオーナーシェフとして高級レストランを経営。そして、歳をとったので最先端の戦いをしなければいけない高級レストランをやめてブーションを始めたとのこと。どうりで「街の洋食屋」とは違うと思った、のでした。因みに、夜9時近くには満席になります。ここの料理にありつくためには当日でもよいから電話で予約をするべきでしょう。客単価はワインを入れても一人50ユーロほど。ただし普通の日本人では前菜・メインディッシュ・デザートは食べきれませんよ。


                                                           会長 宇田川政喜